未来志向のキャリアチェンジ―BIPROGYで挑む、社会を変えるシゴト

連載「Open New Frontiers─未来を紡ぐ光─」第2回|多様なキャリアの交差点

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BIPROGYは持続可能な社会の創出に向け、ICTを核としたテクノロジーと、様々なパートナーとのビジネスエコシステムを掛け合わせ、社会的価値を創出する企業グループへと進化を続けています。その実現のカギとなるのは、社員一人ひとりの専門性と多様性。積み重ねられた経験と、未来を切り開こうとする志が、BIPROGYの成長の原動力です。本企画では、キャリア入社者に焦点を当て、彼らがなぜ当社を選び、どのように自身の経験や視点を生かしているのか、そして今後どんなキャリアや未来を描こうとしているのかを多面的に紹介していきます。第2回は、大手銀行を経てBIPROGYのシステムエンジニアとしてより良いサービスづくりに取り組む天野智弘と、いくつかの異なる業務領域で営業を経験した後、そのスキル・経験を武器にBIPROGY東北支店でアカウントセールスとして活躍する千歳光太郎に話を聞きました。

“IT未経験”での転職。自身のスキルが通用するか不安もあった

――まずはお二人の担当業務について教えてください。

天野プロダクトサービス本部で、「Omni-Base for DIGITAL'ATELIER(デジタラトリエ)」という自社プロダクトの開発を担当するシステムエンジニアチームに所属しています。デジタラトリエは主に大手アパレルブランドのECサイトやカスタマーセンターで使用されているサービスで、私はシステムエンジニアとしてプログラム設計やコーディングなどの業務に携わっています。

2020年4月にBIPROGY(当時は日本ユニシス)に入社後、最初は金融機関向けシステムを担当し、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進に向けたタスクフォースなどにも参加してきました(参考「平岡社長×社員が語り合う「BIPROGY」の理想像」)。その後、2023年から現在のチームに配属になりました。自分が関わったシステムが問題なくリリースされ、エンドユーザーの皆さまに快適に使っていただけることが業務のやりがいです。

写真:天野智弘
BIPROGY株式会社 プロダクトサービス本部第六部
OBDサービス運用室 天野智弘(2020年4月入社)

千歳2022年6月にBIPROGYに入社し、東北営業部で小売業界のアカウントセールスを担当しています。東北6県のうち、私は南東北の宮城県、山形県、福島県を担当しています。例えば、既存のお客さまとして山形県を中心に事業を展開している大手スーパーマーケットを担当するほか、新規営業もしています。この中で、小売業向けの基幹システム「CoreCenter® for Retail」やAIによる自動発注システム「AI-Order Foresight®」などをはじめとしたサービスの展開をしています(参考「店舗での見切り作業を55%削減、スーパーのDXが変える現場」)。

顧客課題に寄り添ったソリューションの提案を意識し、BIPROGYのサービスだけにとらわれず、最適な解決策の提案になるように心掛けています。お客さまの業務の根幹を担う基幹システムを担当できることにやりがいを感じています。

写真:千歳光太郎
BIPROGY株式会社 インダストリーサービス第一事業部
東北営業部 千歳光太郎(2022年6月入社)

――前職までのキャリアについて教えてください。

天野北海道大学の農学部で畜産関係の研究をして修士課程を修了後、大手銀行に入社しました。その頃は、入行した大手銀行が次世代型の農業ビジネスに参入しようとしていたので興味を持ったのですが、最初は東京の法人営業部に配属されました。そこで2年ほど、企業の経営者や経理部などに対する融資業務等の営業を担当しました。

千歳私は、岩手県の大学を卒業後、東京の人材派遣会社に営業として入社しました。大学で心理学を専攻していたこともあり、「人と接する仕事がいいな」と思ったのが、営業職を選んだ理由です。約6年働いた後、家庭の都合をきっかけに東北に戻りたいと考え、大手事務機器メーカーに転職しました。転職した事務機器メーカーでは13年間ほど勤め、管理職も経験しました。

――BIPROGYに転職しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

天野営業をしていたときに、あるお客さまから「経理システムが使いにくいから相談に乗ってほしい」と打診されたことがありました。当時の自分はシステム周りの知識が不足していたため、知識のある担当者とともに、お客さまのお話を伺う形になりました。その担当者のヒアリングが上手で、「自分も専門知識を身に付けてお客さまの悩みを解決したい」と思ったんです。これが大きなきっかけになり、転職を考えるようになりました。

しかし、転職活動を始めた当初は、未経験からのシステムエンジニア転職は一般的にチャレンジングだと言われることもありました。実は、大学院時代に就職活動をしたときに、大手銀行と一緒にBIPROGY(当時の日本ユニシス)の入社試験を受けて内定もいただいていたんです。ご縁があった企業なので、転職サイトでBIPROGYのキャリア採用募集を探したのですが見つけられませんでした。そこで「思い切って一度、連絡してみよう」と考え、ダメもとで問い合わせフォームから連絡してみたところ人事部の方が返事をくださり、面接へとつながりました。

千歳前職の事務機器メーカー時代に、あるシステムベンダーのパートナー営業として、基幹システム更改商談の一部を担当することになったんです。この仕事に携わる中で、「もっとシステム全体を見る仕事がしたい」と考えるようになりました。そんなときにBIPROGYの東北営業部のキャリア採用の募集を見て、チャレンジしてみようと決意しました。前職の上司には引き留めていただきましたが、次のステップに進みたいという強い思いもあり転職しました。また、実は前職時代にBIPROGYの営業担当者とお付き合いがあり、お客さまに丁寧に寄り添う会社だなという印象を持ちました。その社風に共感したことも大きかったです。

写真:千歳光太郎

周囲に助けられ、転職前に抱えていた不安はなくなった

――未経験の領域への転職でもあり、不安もあったかと思います。

天野そうですね。IT業界は未経験で、エンジニアとして働くことになったため、技術面に対する不安が一番大きかったですね。前職では営業として様々な経験を積ませていただく中で、「より専門性を高めて深くお客さまの課題解決に貢献したい」という思いが強まっていきました。一方で、新しい環境で再スタートを切ることにはもちろん不安がありました。

千歳私も業界が変わり、新しい領域でスキルが通用するだろうかという不安はありました。事務機器の場合は、お客さまが求めるスペックの商品・サービスを提案する物販中心の営業スタイルが一般的でした。しかし、BIPROGYの場合はお客さまの課題や要件を聞き、複数のサービスや製品から、業務プロセスも含めてソリューションを提案していく営業になります。

――実際に入社してみて、想像とのギャップはありましたか。

天野不安は大きかったものの、入社後は“良いギャップ”しかありませんでした。まず、半年弱はプログラミングなどIT技術を学ぶ様々な研修などがあり、配属後も部署の先輩がトレーナーとして支援してくださって、分からないことをすぐに聞ける環境でした。また、「ユアタイム」という直属の上司との1on1ミーティングも定期的にあり、何でも相談できました。そういった制度は前職にはなかったので、とても安心感がありました。業務内容も簡単なものからスタートして少しずつステップアップしていけたので、自分の実力と任される仕事に大きなギャップが生まれることもなく、経験を積み重ねながら成長することができました。

千歳 BIPROGYでは大規模なプロジェクトが多く、関係者も多岐にわたるため、意思決定には慎重さが求められます。これは前職と比べて大きなギャップで、最初は戸惑いもありましたが、サービスの質を追求する姿勢の表れであり、探究心を持ち続けてきたからこそ企業として70年近く信頼を築いてきたのだと、今では理解しています。

一方で大変だったのは、異なる領域で経験を積んできたため、各種用語が分からなかったことです。BIPROGY入社後、様々な場面で、用語や定義、考え方といった共通言語の重要性を痛感し、セミナーへの参加や読書を通じて積極的に学びました。また、詳しい人に聞くのが早いと考え、入社から約半年間は、社内各方面にメールする際に、「入社したばかりで分からないので」と添えて連絡しました。すると、多くの方が細部まで補足して返信してくださり、とても助けられました。こうした経験は、私にとっての“良いギャップ”となり、不安もかなり和らぎました。経験値が上がるにつれて勘が働くようになり、これまでの経験を生かした枠組みにとらわれない価値創造にもつながっていったと感じています。BIPROGYには、キャリア入社者を支援する環境がありますので、主体的に行動し、最初の半年間程度で基礎的な知識をどれだけ着実に習得できるかが重要だと思います。

――BIPROGYの魅力はどんなところでしょうか。

千歳先ほど少し触れましたが、私が送った質問のメールに対して、ほとんどの人が返事をくれて丁寧に教えてくれました。優しい人が多い会社だなと思いました。入社前の印象のとおり、お客さまとの長いお付き合いの中で、深い関係を築けている企業だと思います。また、役員との距離が近いのも魅力です。お客さまとのやりとりの現場にも一緒に入ってくださるフットワークの軽さがあり、現場の声にも丁寧に耳を傾けてくださるので相談しやすいですね。

写真:天野智弘

天野「人が優しい」というのは私も感じます。新卒採用のときに面接を担当した人事担当の方が私のことを覚えていて、入社後もずっと気にかけてくれました。4年連続で社内のプレゼンコンクールに出場して、昨年優秀賞をいただけたのですが、そのときもお祝いのコメントをもらってすごくうれしかったです。

――前職の経験が今の仕事に生かせていると感じるポイントは何ですか。

天野1社目は、数年ほど営業の経験を積みました。様々な業態のお客さまに接する中でコミュニケーション力は身に付いたと感じます。ただ、もっと幅広い分野の方々とのネットワークを築き、多角的な視点を得たいという思いもありました。その経験から、BIPROGYでは自ら意識して社内の人脈を作ってきました。「DE&I(ダイバーシティ・イクイティ&インクルージョン)ダイアローグ活動」や労働組合の執行委員などに参加して、本業以外のネットワークが広がりました。今は社内に頼れる人、相談できる人がたくさんいます。

グラフィックレコーディング資料
グラフィックレコーディング資料
2021年、そして2023年に実施された「DE&Iダイアローグ活動」のグラフィックレコーディング資料の1つ。
1枚目は2023年、2枚目は2021年のもの。様々な話題が自由闊達に展開された

千歳商材や業界は変わりましたが、営業の本質は「人」です。最終的には自分を信頼していただくことが何よりも重要な仕事だと考えています。そういう意味で、これまで多くのお客さまと接してきた経験は今の仕事にも生かされています。営業をする上で大事にしていることは、「嘘をつかない。直球を投げる。そして時間を守る」ことです。基本的なことですが、遅刻はこれまで築いてきた信頼関係を一瞬で損なう要因になり得ます。こうした姿勢は、前職までの経験から培ってきたものです。

――今後、挑戦したいことを教えてください。

天野入社してすぐは人に頼ることも多かったのですが、この1~2年で後輩も増えて、私自身も少しずつ頼られる存在になれてきたのかなと感じています。今後は、エンジニアの仕事をよりモダンで面白いものにしていきたいです。現在、業務で使う技術は既存の技術を組み合わせて最適な対応を図ることも多いのですが、今後はより広く新しい技術を取り入れていきたいと考えています。しかし、技術の獲得には時間がかかるケースもあります。こうした課題の解決に向けて、私の強みであるコミュニケーション力や対話力を生かしながら、新しい技術を積極的に提案していきたいと思っています。

千歳営業ができることは全体のプロセスのほんの一部です。仕事はチームで行うものであり、目に見えないところで支えている人がたくさんいます。そういった人たちへの感謝やリスペクトを忘れずに、これからも仕事に向き合っていきたいと考えています。また、会社の成長のためには若手社員の成長は欠かせません。これまでのキャリアや経験を生かして、今後は積極的に若手社員の育成にも携わっていきたいと思います。

写真:千歳光太郎

BIPROGYは、新しいことにチャレンジするマインドと、愚直にまじめに業務を遂行できる力、その両方の側面を持っている人が向いている会社だと思います。新しいチャレンジだけでなく、泥臭いことも嫌がらずに取り組める人にぜひ仲間になってもらいたいと思います。

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