経験と志を胸に、新たな価値創造の最前線へ挑む3人の物語

連載「Open New Frontiers─未来を紡ぐ光─」第1回|キャリア入社者チームが拓くフロンティア

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BIPROGYは持続可能な社会の創出に向け、ICTを核としたテクノロジーと、さまざまなパートナーとのビジネスエコシステムを掛け合わせ、社会的価値を創出する企業グループへと進化を続けています。その実現のカギとなるのは、社員一人ひとりの専門性と多様性。積み重ねられた経験と、未来を切り拓こうとする志が、BIPROGYの成長の原動力です。本企画では、キャリア入社者に焦点を当て、彼らがなぜ当社を選び、どのように自身の経験や視点を生かしているのか、そして今後どんなキャリアや未来を描こうとしているのかを多面的に紹介していきます。第1回は、生命保険・損害保険業界から当社に転身し、生命保険会社を中心とした営業部門で新規開拓に挑む松岡十吾、西上昌樹、市川程也が登場。「入社時にはITに関する知識はほぼゼロだった」と語る彼らが、今ではチームで力を合わせ、新規開拓ミッションに挑んでいます。リーダーの松岡を中心に、未知のIT領域に果敢に向き合いながら、業界知識を武器にチームで新規開拓に取り組む3人の姿を通じて、キャリア入社者ならではの視点と可能性に迫ります。

業界未経験ながら、“挑戦する心”を軸にキャリアチェンジ

――まずは、現在の業務内容について教えてください。

写真:松岡十吾
BIPROGY株式会社 ファイナンシャルサービス第一事業部
営業五部 第一営業所 第一グループマネージャー 松岡十吾(2023年1月入社)

松岡生命保険会社を対象にした営業を担当しています。既存の取引拡大に加えて、現在は新規開拓にもかなり力を入れて取り組んでいます。この中では、お客さまの課題解決を主軸とした「ソリューション営業」を意識しており、それぞれのお客さまの課題に対して解決策となる製品やサービスを提案しています。

個々のお客さまに合った提案をするために、資料作成などの準備に十分な時間をかけて質の高い営業ができるように意識しています。そのため、営業といっても社内での作業時間が意外と長いんですよ。営業と言えば外回り、といった既存のイメージに囚われない営業活動をしたいと思っています。私がリーダーを務める「第一グループ」のチームメンバーは私と西上、市川の3人で、それぞれ生命保険会社や損害保険会社を経てBIPROGYに加わったキャリア入社組です。前職で得たノウハウやネットワークを営業活動に生かすために結成されたチームと言えるかと思います。

――松岡さんがBIPROGYに入社する前のキャリアについて教えてください。

松岡まず新卒で建設会社に入社しました。4年半働き、その後に金融関連の業務を経験したいと転職活動を行い、生命保険会社に入社しました。そこで事務を7年、営業を8年、管理職も務めて約15年間働きました。

――BIPROGYに転職しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

松岡生命保険会社で長く働いていたので、業界特性などは十分に理解できていました。一方で、業界ならではのいわば「慣習の壁」があり、時代の変化に即応しきれていないのではとの思いを抱いていました。もっとIT技術や外部のサービスを取り入れることによって変革を起こしていく必要がある、と感じるようになったんです。そこで、金融機関のDX推進を掲げていたBIPROGYに興味を持ち、入社試験を受けてみることにしました。キャリア中盤で、IT業界は未経験の中、社会人人生最後の冒険のつもりで転職に挑みました。

当時は、生命保険会社に長く勤めて、ある程度安定的に働けていましたし、幅広い人脈も構築できていました。それがキャリア中盤で人脈ゼロからのスタートになるという不安があり、BIPROGYに内定をいただいてからも約2カ月間悩みました。それでも新しいチャレンジをしたいという意志は固かったので、2022年末に生命保険会社を退職し、2023年1月にBIPROGYへ入社しました。

――入社後に感じた前職とのギャップや、苦労したことはどんなことですか。

松岡入社した頃合いは、BIPROGYとしてもちょうどキャリア入社者に対するオンボーディング施策の在り方を整備している最中という印象でした。この後の連載でも触れられるテーマと聞いていますが、現在はさまざまなフォローアップ体制が整いつつあります。社会人としてのスキルはあるものの、ITのスキルがないために最初は何をどうすればいいのかわからなかったですね。とはいえ、それなりの年齢で入社し、経験も積んできましたので、「即戦力としてどんどん仕事を任せてほしい」という思いがありました。また、自分が持つ生命保険会社の人脈もどんどん使っていきたいと思っていました。

入社当初は既存顧客を理解することから始め、その後、上司に提案して新規顧客開拓をどんどん進めていきました。提案したことは尊重してもらえて、自由に動ける環境があったのは良かったですね。

正当に評価され、優秀な人が役職に就いている会社

――他社を経験して入社した3人から見て、BIPROGYはどんな会社ですか?

松岡個人的な感覚ですが、フラットでロジカルな考え方の人が多い会社と感じています。この2年間、ロジカルな思考を持つ方々と一緒に仕事ができたことで、IT業界特有の営業スタイルを理解し、身に付けることができたと感じています。

写真:西上昌樹
BIPROGY株式会社 ファイナンシャルサービス第一事業部
営業五部 第一営業所 第一グループ 担当マネージャー 西上昌樹(2024年8月入社)

西上私も、以前は生命保険会社に勤めていました。松岡さんが少し触れましたが、生命保険業界は“体育会系”な部分があり、上下関係を重んじる傾向にあると思います。しかし、BIPROGYはすごくフラットなところがいいなと感じています。また、業務で着実に実績を上げている実力のある社員が重要なポストについていて、評価に納得感があるのはこの会社のとても良い部分だと思います。だからこそ上司と信頼関係を築きやすく、意見を気軽に伝えられる風土があると感じます。

写真:市川程也
BIPROGY株式会社 ファイナンシャルサービス第一事業部
営業五部 第一営業所 第一グループ 主任 市川程也(2022年6月入社)

市川前職は、損害保険会社に勤めていました。BIPROGYは、テレワーク制度やフレックスタイム制度などが充実しているので自分の裁量で働けますし、休みもとりやすく、出退勤時間も柔軟に調整できるので働きやすい環境だと感じています。

――3人とも、IT業界は未経験の状態でBIPROGYに入社されています。大変だったことや、それをどのように乗り越えたのか、教えてください。

松岡ITに関する言葉や専門用語、略称などがわからないことには苦労しました。まったく知らない海外の言語を聞いているようで、衝撃的でしたね。最初に携わった案件で、いまでも覚えている言葉が「ホストマイグレーション」です。メインフレームコンピューターをオープンシステムに移行することを指していたのですが、当時は打ち合わせのたびに「困った……。全然、わからないぞ」と冷や汗をかいていました。

西上私もIT用語に苦労しました。例えば、「メインフレーム」という言葉を「ホストコンピューター」と呼ぶ時もあって、同じ意味を指すものでも言い方が違ったりして戸惑いました。その言葉が社内の言葉なのかIT用語なのかもわからない状態でした。

市川最初に携わった案件で出てきた「DC」という言葉があって、保険会社では「確定拠出年金」を指しますが、何だろう?と思ったら、「データセンター」の略でした(苦笑)。

松岡私の場合は、上司を始めとして周囲に相談しながら数多くの打ち合わせに参加させてもらい、わからない言葉をひたすらメモしました。帰りの電車の中でその言葉の解説動画をYouTubeで見ることを習慣にして、それを半年くらい続けたら知識がついて理解できるようになりました。

前職で得られた業務知識とIT知識によって最適な提案ができる

――BIPROGYに入社してから、成長を感じるポイントは?

松岡これまでの業務知識とIT知識がミックスされることで、良い提案ができるようになったと思います。ただ、キャリア中盤で未経験の業界へ転職することは、よっぽどのことがない限り他の人には勧めないですね(苦笑)。壁を乗り越えるためには、強い目的意識や自分でモチベーションを高めていく努力が必要でした。転職して社内の人脈がゼロに戻りましたが、今では社内で他の部署の人とコミュニケーションを取りながら、力を貸してほしいときは頼れるようになっています。そのおかげで、また新たなネットワークが構築されつつあります。

市川前職では、個人で仕事を進めることが比較的多かったのですが、BIPROGYではシステムエンジニアやその他の部署の方々を巻き込んで業務を進めていく機会が多くあります。そのため、最初は部署を超えた連携やコミュニケーションに苦労しましたが、上司の仕事の仕方を見ながら学び、先日は大きな案件も受注することができました。自分が先頭に立って案件を推進し、メンバーを引っ張っていくような力が身に付いたと感じています。また、各企業向けに提案資料を作成する業務を通じて、業界の動向やお客さまごとの背景なども洞察して説得力のある資料作成のスキルも磨かれたと思います。

西上前職でも営業経験はありますが、代理店を経由する間接営業がメインでした。一方でBIPROGYの営業は直接営業であり、提案から受注まで、自分の行動がそのまま成果として返ってくるので、自分の成長を感じやすい環境にあると思います。私自身も先般、新規顧客からの案件獲得に成功し、次のステップに向けて着実に成長していると実感しています。

――ありがとうございます。最後に、今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

市川3人とも前職での豊富な経験があるので、最適なソリューション提供に向けて「前の金融機関業務ではどうだったのか」を議論しながら新しい案件の獲得に向けて機動力を持って動いています。今後もお互いに刺激し合いながら、お客さまに対して最適なソリューションを提供していきたいと考えています。その結果、チームとして大きな数字を上げて、会社の利益に貢献することが目標です。

西上私たちのチームはいま、1社のメイン顧客との取引が中心になっています。この状況に満足せず、キャリア入社者としての強みを生かして2社目、3社目、4社目…と新たな顧客を開拓していきたいと考えています。

写真:松岡十吾

松岡第一グループとしては新しい顧客を増やすことをミッションに掲げています。目標を達成するためには、お客さま固有の課題を抽出し、それに応じたソリューションを提案していくわけですが、場合によっては、既存の商品やサービスでは十分に対応できないことも考えられます。そこで、まだまだ構想段階ですが、「それならば企画してしまおう!」ということで、私たち起点で企画を立ち上げ、生命保険会社に共通する課題に対応するソリューションを提供できるサービスを作りたいと思っています。

私たちのチームは、生命保険会社の業務知識を豊富に持っているという自負があります。そのため、お客さまの課題をより高い解像度で咀嚼し、最適な提案ができると思っています。それは実際、新規の受注につながっています。前職の経験やコネクションがなければ、この成果は得られなかった。そう思います。

転職を考える方は、もともとの知識や経験を生かして業界や会社を変革したいという思いを持って転職する方が多いと感じます。また、私自身は、この思いの強さは、キャリア入社者ならではのものではないかと考えています。この気持ちを軸に、チームのメンバーと共に社内外を巻き込みながら、新たな価値創造に向けて走り続けていきます。

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