江東区内の高校生を集めてバドミントンクリニックを開催

実業団バドミントン部のトップ選手がアドバイス

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有明スポーツセンター(東京都江東区)で2018年3月31日、バドミントンの普及・振興および地域住民との交流活動の一環とする「高校生バドミントンクリニック」が開催されました。江東区内に在住・在学し、なおかつ部活などでバドミントン経験のある高校生を対象とした本格的な講習会です。日本ユニシス実業団バドミントン部は講師役としてこの活動を支援しています。

まずは全員で基本ステップとフットワークを練習

2003年にスタートし、15回目を迎えた今回の「高校生バドミントンクリニック」には、11高校から134人の応募があり、その中から抽選で1・2年生59人が集まりました。講師を務めたのは、日本ユニシス実業団バドミントン部です。日ごろから同センターをメインの練習場として使用させていただいているご縁があり、地元の実業団として地域に貢献すべく、今回もチームの主要スタッフと選手を派遣しました。

ちなみに参加者に今回のクリニックに参加した目的を尋ねたところ、回答のトップ3(複数回答可)は、「技術の向上のため」「トップレベルの選手に教わりたい」「部活の一環として公式戦などで、さらに上位を目指すため」となっており、全員の目が真剣そのものです。

こうして始まったクリニックでは、まず全員でステップとフットワークの練習を行いました。コートの中をいかに素早く動き回ることができるかは、バドミントンの上達のために特に重要な要素です。ステップを正しく駆使し、スムーズなフットワークを身に付けることで状況を先回りして動き、試合を有利に運ぶことができるのです。今回は、リアクションステップ、サイドステップ、クロスステップ、スキップの4つの基本ステップによるフットワークを学び、コーチのアドバイスを受けながら一人ひとりが動きを確認しました。

ゲーム形式の実戦練習でトップ選手のプレーを体験

クリニックの後半は8つのコートに分かれての実技練習です。参加者からは、「打つポイントを決める」「前で打つことの重要性」「頭を使って動く」「ロブを打つときにもっと半身になる」「グリップの正しい持ち方」といった練習やアドバイスが印象に残り、とても参考になったという意見が聞かれました。

そして体がしっかり温まってきた終盤には、いよいよゲーム形式の実戦練習が行われました。実業団のコーチやトップクラスの選手の手抜きのない全力プレーにタジタジとなる場面も多々見られましたが、これこそが本クリニックの醍醐味です。

参加者からは、「トップ選手の動きを生で体験できた」「バドミントンの楽しさを改めて感じた」「技術の高いプレーを見られて感動した」「トップ選手との違いが分かってよかった」といった感想とともに、「実業団のコーチに教えてもらえる、またとない経験になった」「とても丁寧に教えてくださり、しっかり理解して学ぶことができた」「新しい目標ができた」といった感謝の声が寄せられました。

一方、今回のクリニックで初めて講師を務めた若手選手にとっても、貴重な経験となりました。

海老原詩織選手

海老原詩織選手

渡邉航貴選手

渡邉航貴選手

「短い時間内で教えられることは限られますが、アドバイスしたことに皆さん真剣に耳を傾けてくれました。バドミントンを始めてまだ3~4年という生徒もいましたが、これから練習を積み重ねることできっとうまくなり、試合での結果にもつながっていくと思います。コート外では普段の学校生活や部活などいろんな話に花が咲き、私自身も初心に帰ってバドミントンを見直すことができました」(海老原詩織)

「高校時代も後輩の面倒を見ていたのでアドバイスすることには慣れていますが、こんなに楽しくできたのは初めてです。教えたことをしっかりやる、できなくてもやろうとする真面目な姿勢に感心しました。また、教えることで自分に足りないところを見直せる、とても良い機会になりました。みんな年も近いので、何人かはこの先僕のライバルになるかもしれませんが、まさに望むところ! 本当に楽しみです」(渡邉航貴)

今後も日本ユニシス実業団バドミントン部は、有明スポーツセンターのほか江東区内の他の施設でも行われるバドミントンクリニックに可能な範囲で協力していく予定で、地域社会にしっかり根付いて貢献していきたいと考えています。

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