ユニシス研究会研究活動の全国グループが集結 2017年度研究活動発表会を開催

地方創生をメインテーマとした「静岡グループ」が最優秀賞を受賞

画像:TOP画像

ユニシス研究会では毎年3月、全国の研究活動グループがそれぞれの研究成果を披露する発表会を開催し、優秀な活動を表彰しています。2017年度の研究活動は、全国26グループ179人の会員が約1年間活動。その発表会/表彰式が、2018年3月9日に東京ベイ有明ワシントンホテルで開催され、26グループの代表とその関係者を含めた380人を超える来場者が詰めかけました。

発想豊かな研究テーマで1年間の集大成を披露

日本ユニシスでは、業種・業界の枠を超えて会員同士が交流し、ビジネスで培われた固有のノウハウや情報資産などを活用し合うことを目的としたユーザー会「ユニシス研究会」を運営しています。その中で、異業種交流、人材育成に最も役立つと評価の高い研究活動は5~10人程度の少人数のグループが主体となり、約1年間にわたって行われます。研究テーマには必ずその時々の“旬”のキーワードを盛り込むこととし、魅力的かつ活発な活動を促しています。

最優秀賞を受賞した静岡グループの
遠鉄システムサービス株式会社
渥美卓也氏(写真左)と
ヤマハモーターソリューション株式会社
有福秀起氏(写真右)

今年3月9日に開催された2017年度の研究活動発表会/表彰式で、厳正な審査を経て最上位の最優秀賞の栄誉に輝いたのは、静岡グループの「群雄割拠の地方創生戦国時代!~いずっちよりAI(愛)をこめて・・・~」です。

静岡県は「人口流出全国ワースト4位」というショッキングな事実を受け止め、「地方創生」をメインテーマに研究活動を進めてきたものです。既存の情報発信のあり方を問題として提起し、「訪問する側のニーズと訪問される側の持つ魅力ある資源を分析し、最適な手段で最適な情報を発信することで地域の魅力を多くの方に知ってもらうことができる」という仮説に基づいた発信手段としてTwitterを活用。この仮説を伊豆市の協力の下で検証し、実際に改善につなげた結果から有効性を証明しました。

また、Alを用いて「より早く、安価に、簡単に」多くの方に情報発信できるツールにも注目し、静岡県や伊豆市内のDMO団体と議論を重ねながら取りまとめた研究結果を、オリジナルの地方創生の施策として提言しました。

そして優秀賞を受賞したのは、関東1グループと関東6グループです。

優秀賞を受賞した、
関東1グループ(写真上)と
関東6グループ(写真下)

関東1グループは「AIは0から1を生み出せるのか ~水平思考へのAIの活用~」をテーマに、どうすればAIをクリエーティブな活動に有効的に活用することができるかを検証しました。その結果から、適用ツールや構築環境にはまだ多くの課題を残しつつも、水平思考へのAIの活用の有効性を確認することができました。

一方の関東6グループは「ブロックチェーンの仕組みと可能性 ~透明性のある勤務管理でホワイトになろう!~」をテーマに、仮想通貨「ビットコイン」に用いられているブロックチェーン技術について、その仕組みの研究と可能性の探究を行いました。そこから見えてきたのは、勤怠管理においてホワイト企業を生み出すという社会変革の可能性です。

ユニシス研究会会長の片山雄一氏(株式会社オリエンタルランド 取締役専務執行役員)からは、「今年も研究会活動に多くの方々が参加されて、お忙しい業務の中、各支部において研鑽を積み、本日の発表に臨まれたことと思います。本当にお疲れさまでした。また、本活動に参加された方々のご尽力もさることながら、研究会活動を日ごろから支えてくださっている会員各社のご理解、ならびに関係者の皆さまの大変なお力添えのおかげで、次世代につながる研究活動を行えたことを、心から感謝申し上げます」という感謝を込めたねぎらいのお言葉をいただきました。

2018年度もユニシス研究会は、この研究活動以外にも全国規模で会員の皆さまと積極的な活動を推進していきます。

関連リンク